循環型社会ってご存知でしょうか?地球のタイムリミットが刻々と近づいているなかで、この循環型社会が当たり前の世界になれば、まだ、地球は助かるかも知れません。
循環型社会が現代に必要であることが近年解かれています。併せて、サーキュラーエコノミー(循環経済) と言われる概念もここ数年で注目されてきました。
本日は、近年言われている循環型社会を江戸時代から学んでみようと思います。
循環型社会とは?
循環型社会、循環型社会って聞きますけど正確に答えられますか?みたは、「No」です。
ここでしっかり循環型社会を覚えたいと思います。
循環型社会とは、できる限り廃棄物を抑制して、再利用、再使用を行い、新たな資源に頼ることなく循環する社会のこと。らしい。ほおー
って調べてたら、こんな見方もありました。
コトバンク「循環型社会」より:https://kotobank.jp/word/循環型社会-4483
広義には、自然における適正な物質循環を可能にする人間社会のあり方。
こちらの引用は広い範囲で見た時の循環型社会ってことね。そりゃ広義ってあるもんね。人間社会の在り方か。
限りある資源を消費して廃棄する社会、つまり大量生産、大量消費、大量廃棄の現代社会とは明らかに違いますね。
以前に当ブログでも考えました。
ちなみに、「限りある資源」って書きましたが、この話をご存知ですか?
現在の水準の消費活動や二酸化炭素(CO2)排出量を支えるのに十分な土地や森林を確保するには、地球の大きさが今の1.5倍にならなくてはならないことになると訴えた。
またWWFは、世界がこの問題を解決しない限り、2030年までに地球が2つあっても人間の活動を支えきれない状態になると警告した
REUTERS「世界は資源使い過ぎで、1.5倍の地球必要」より https://jp.reuters.com/article/idJPjiji2012051600410
使いすぎだよ地球人。1.5倍だよ皆様!!2030年までに2倍ですよ!!資源が限界になりつつあります。この事実があまりにも知られていないことが悲しい!
やべーぞ、日本人。のほほんとしていられなくなっていますよ皆さん!!!!!
循環型社会だった江戸時代

まあスマホもありませんし、技術が違いますよね。当然と言えば当然。
しかし、当時のものを大切にする文化は時代を問わず、むしろ、現代にもう一度見直さないといけない考え方じゃないでしょうか?現代人はスマホを当然のようにもっていますが、持っていても本当にスマートなのでしょうか?江戸時代を見ながら少し考えましょう!
紙屑買い
読んで字のごとく。紙のリサイクル業者ですね。きっと。はい。
株式会社ミタデン:https://www.mitax.co.jp/radio_2017/cyclic-type-society-in-the-edo-period/radio20180713/
【紙屑買い】江戸時代のリサイクル
不要になった帳簿などの製紙品を買い取り、仕分けをし、漉き返す業者に販売していました。当時の和紙は、10mm以上もの長い植物繊維でできていたので、漉き返しがしやすく、各種の古紙を集めてブレンドし、ちり紙から印刷用紙まで、さまざまな再生紙に漉き返すことができたそうです。
当時から、紙は貴重なもので、様々な手を加えて再利用されていたそうです。すぐにごみにはせず、循環して利用されてたようです。
灰買い
なんじゃそれは?って感じですが、灰を買う人。しか情報が…。
ecotopia 「理想的なエコ社会!江戸時代のリサイクル技術が素晴らしい」よりhttps://ecotopia.earth/article-213/
燃やした布やかまどの灰を買い集める灰買い。
江戸時代、灰は様々な用途で使われていたそうです。
アルカリ性である灰は、肥料や着物の色抜き、それから洗剤としても利用できました。
ちなみに灰買いは常に灰を集めていたために、顔が真っ白だったそうです。
かまどから集められるのか!そして、肥料や着物の色抜き。そして洗剤。
現代版になにか取り入れられないかな?
古傘買い
江戸時代は古い傘もリサイクルされていました。
古くなった傘を下取りし、紙や骨を直して新品同然に修理したそうです。
時代劇では浪人が内職として傘張りの仕事をする場面を見ることがあります。
ecotopia 「理想的なエコ社会!江戸時代のリサイクル技術が素晴らしい」よりhttps://ecotopia.earth/article-213/
傘は、以前に考えましたね。
現代は、直すより買った方が安い!って判断してしまう方も多いかと思います。んー。その選択危険かもしれません。なにせ本数が本当にすごいし使い捨てって前提な気がしてる。
古着屋
買取のたくみや:https://www.tropesofthetimes.com/edo/
江戸時代までの布はすべて手織な為、大量生産が難しく衣服はとても貴重な物でした。当時は古着の売買は儲かる商売で、千軒以上の同業組合があったとされています。古布や端切れなどどんな部分も捨てずに売買されていました。
古着屋さんは、現代でも利用される人もいるのではないでしょうか?みたも好きです、古着。
江戸時代では貴重な衣服ですが、使えなくなっても、雑巾やおしめにしたようです。本当に最後まで使う。大事ですよね、この考え方。
江戸時代から学ぶ
上に挙げた江戸時代に行われていたことはほんの一部にすぎません。
しかし、当時は多くの物を最後までしっかり使っていたことを感じることができます。ここまで大切にゴミを出さない江戸時代は、100万人が超す当時としても大都市にも関わらず、とてもきれいな街であったと言われています。いかに循環型社会が出来上がっていたのかがわかります。
現代に、すべて同じことをすればいいとは思いません。しかし、先人の知恵を現代版にアップデートすることができないかとは思います。
そして何より、だれでもできることが、「ものを大切にする気持ち」や「ごみにしない考え方、仕組み」であることは疑う必要がありません。
「気持ち」や「考え方」はいまからでも、そして、誰でも始めることができます。
そこが変われば「行動」が変わります。
地球の資源はもう枯渇しています。現代に生きる我々は一刻も早く、江戸時代のような循環型社会に移行しなけれないけません。
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